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家づくりブログvol.16【天井の高さは高い方が良い?】

先日、新潟県にある三川観光きのこ園に行ってきました。

きのこが大好物ではないのですが今回の目的は建物にありました。

新潟県にもよく建物を見に行くのですがまだまだこのような建物探し切れていなかったのかと…まだまだ建物探訪が楽しめそうです。

どこを見ても太い柱、梁、伝統的な工法、木造建築とは思えない大迫力な建物たち。

それでいて華奢な窓廻りや装飾がより生き生きとしているように感じました。

こちらは入口正面。

木造建築好きなら誰しもが惹き寄せられる外観。

正面から見ると左右非対称であるもののリズミカルな窓が生み出す形が外から見ても非常に心地良くずっと見ていられる。

内部はこのような感じで、採れたてきのこをその場で焼いて食事ができたり、ビリヤード台、卓球台、エアホッケーができたりと用途様々。

毎回思いますが自然と木造建築の相性は抜群に良い。

このように古き良き木造建築に付加価値(今回はきのこ)が与えられるとより建物の魅力が引き出されますね。

 

さて、今回は引き続き私の建物探訪記から感じた家づくりに生かすことのできる建物の魅力についてお話ししたいと思います。

続いて、先日岐阜県にある1日1組限定の宿、「KIMINOYA」に宿泊してきました。

重要伝統的建造物群保存地区内にあり、古き良きを残しつつ、リノベーションされたお宿になります。

入口から裏の庭まで通り土間で繋がっており、視線が抜け入口から心を奪われました。

リノベーション前はもしかしたらこの通り土間にキッチンがあったのかなぁ、そしたらこんな感じで食卓に配膳していたのかなぁなんて考えるのも楽しみの1つ。

ただやはり古い建物ということもあり、階段が急であったり、写真右側の小上がりへの高さが高かったりと不便な部分は多々ありますがこのような体験をすることで現在の家がいかに便利であるか、昔の人たちは不便な暮らしの中でも豊かに暮らそうと工夫していたことが分かります。

KIMINOYAにはTVが無くこの建物を楽しんだり、ゆっくりと会話を楽しんだりバタバタとした日常から解き放たれ非日常を味わうことができます。

この空間で良いなと思ったのが空間の仕切り方。

扉で仕切りたくなりがちですがウッドブラインドや麻?で作られた生地で仕切られており、これは家づくりにも生かすことができ、隠したくなる気持ちも分かりますが麻の暖簾などである程度目隠しにすることで空気を通したり、手を使わずに開けることでできたり、その分の扉の費用を抑えたりできます。

何より無骨な扉よりも見た目も柔らかい雰囲気になります。

浴槽はこのような感じで外にあります。

浴槽からの眺めはこのような感じ。

私は人が実際に住んでいた古い建物を見に行くのが好きなのですが、毎回どこか心地良さを感じていてその理由の1つが天井の高さにあると思っています。

KIMINOYAさんは天井高さが約2.1mくらい。

寝室は1番低いところで約1.8mから勾配天井となっておりました。

通り土間の高さは約2.5m。

建物の中で色々な高さがありますね。

 

私身長183cmで割と大きい方なのですが天井高さ1.8mや2.0mの場所でも低いな~と思わず落ち着くな~と感じます。

ただ全ての場所でそう思うことができるわけではなく、

・通り土間は天井が高く、視線が抜けていたり。

・空間を扉で仕切るのではなくブラインドや麻の生地などとすることで視線の抜けができたり。

・勾配天井も全ての高さが高い勾配天井ではなく、低さと高さを感じさせる勾配天井としたり。

 

天井高さを高くしたい!勾配天井にしたい!吹抜け作りたい!というご要望をお聞きしますがそれをただ反映させるのではなく、低い場所があるから高さが生きたり、高い場所があるから低い場所が心地良くなったりしますのでその点も考えつつ、提案をしていきたいと考えております。

実はある現場でも現場監督と大工さんからLDK2.4mの天井高さで床から40cm上げた小上り畳スペースを考えたのですが小上りスペースに立った時に天井高さは2.4m-0.4m=2.0mとなり低いのではないかと話になりましたがこれは畳スペースでは基本的に立っていないこと、寝転がった時に篭り間を感じ落ち着いてほしいと考えていたのでそのまま2.0mの天井高さとしました。

お客様のために現場監督と大工さんからこのように意見をいただくのは良い家にしようという気持ちが伝わってきて非常に嬉しい。

こちらは香川県にある讃岐緑想という建物でこちらも一棟貸しのお宿で以前宿泊してきました。

設計はあの超有名な堀部安嗣さん。石川県では加賀市にあるカフェ・イヴェールボスケを設計された方です。

こちらの建物も低い所で約2.1mからの勾配天井となっていて、視線の抜けと相まって広がりを感じました。

夜になってからスクリーンを下げると視線の抜けはなくなりますが天井高さが抑えられていることにより落ち着く空間になり、朝と夜で別の雰囲気を味わうことができました。

こちらも讃岐緑想の2階スペース。こちらも低い所で約1.95mの勾配天井となっておりました。

 

色々な建物の見に行くと天井の高さ1つとってもまだまだ今まで感じたことのない感覚になることばかりでまだまだ勉強が必要だなと感じる日々です。

今後も色々と感じながらお客様に心地良い空間をご提案できるよう努めていきます。

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